被害者
2006年8月に起きた福岡県の3児死亡事故の二審判決が出たというニュースの中に、「被害者の夫妻が多くの誹謗中傷を受けたため現在は海外在住」と書いてあったので、少しぐぐってみたら・・・出てくる出てくる、被害者叩き。
「こんな深夜に小さい子を連れて出かける親が悪い」「子どもを一人も助けられなかったのはおかしい」「被害者も飲酒してたんだろ」「居眠り運転だ」「子ども3人死なせてすぐ次作るなんて信じられない」・・・etc.
私はテレビを見ないので、新聞やネットのニュースで見た内容しか覚えていませんが、それでもこの事故の場合「加害者が飲酒運転をしていなければ起こらなかった」。これは、紛れもない事実。幼い子3人を目の前で亡くしてしまった被害者に対して、匿名をいいことに中傷するなんて・・・。「地元の人によれば~」「事件関係者によれば~」というようなもっともらしい枕詞をつけてネットに流せば、単なる噂でも信じてしまう人はいるかもしれないのに。
深夜移動の帰省途中に同じような事故にあったら、やっぱり「深夜に移動する親も悪い」「なんで助けられなかったのか」「どうせ保険金目当てだろ」・・・・なーんて好き放題言われるのかな。助けられなかった自分を責めて、おかしくなりそう。そのうえ周りから中傷されたら・・・・?そう考えたら、この被害者夫妻が気の毒過ぎて、思わず泣けてしまいました。
この事故に限らず、最近の”被害者叩き”はひどい気がします。
愛知県蟹江の家族殺傷事件も、最初のころは「一人だけ軽症なんて怪しい」とか「犯人はコイツだ」とかね。新型インフルだって、日本で大騒ぎになる前に渡航していた高校生たちに対して「こんなときに行くな!」とか「帰ってくるな」とか、まるっきり戦犯扱い。「名前晒せ」っていう書き込みもあったっけ。
被害者を装っていた家族が犯人だった・・・という事件も確かにたくさんあるから、なおさらなのかもしれないけれど、昔だったら「ご近所どうしで立ち話」だったのが今では「掲示板やブログに書き込み」だから、広がるスピードも範囲も半端じゃないわけで。ネットの怖さ、目や耳に入ってくるマスコミ発ニュースの不完全さなどをきちんと自覚したうえで書いてほしいと切に思います。
今の世の中、加害者になるのも被害者になるのも地獄。公に名前が出た時点で、自分には何の落ち度がなくても(ほぼ間違いなく)叩かれるんだよ、ということを、息子たちがある程度大きくなったら教えておかなきゃいけないのでしょうね。。。
