ユウの冒険(後編)
お母さんが電話を見ていると、着信履歴が3回も。慌てて出てみると、保育園のお友達、エムちゃんのママです。
「もしもし?今、ユウくんがひとりでうちまで遊びに来たんだけど・・・」
もう、お母さんはびっくり。
だって、エムちゃんのおうちは、保育園のすぐ近く。ユウくんのうちからは、大人の足でも20分はかかります。途中、車がたくさん通る大きな道路だって2回渡らなくてはいけないし、踏切だってあります。
もちろん、エムちゃんのママやパパもびっくり。
「ユウくん、一人で帰るって言ってるんだけど、心配だから車で送っていくよ~」
・・・結局、風邪で寝ていたお父さんが車で迎えに行くことに。
しばらくして帰ってきたユウくんは、ちょっと決まりが悪そう。
勝手に保育園まで行っちゃって、怒られるかなぁ・・・
そんなユウくんの表情を見たお母さんは、お小言を言いたい気持ちをぐっと抑えて、にっこり笑顔で出迎えました。
「おかえり。大冒険だったね!」
そして、ぎゅっと抱きしめてから言いました。「でも、これからは、ほんとうの行き先をきちんと教えて行ってね」「はーい!」
ユウくんの冒険は、むしろ、これから始まるのかもしれません。
-------おしまい-------

コメント
わぉ~!!本当に大冒険でしたね!
ユウくんが無事でよかったです!!
小言をぐっと抑えるIzumiさんもすごいです。
ワタシならグチグチ言っちゃうと思います(苦笑)
Posted by: やちゅ | 2010年1月28日 09:10
☆やちゅさん
私も、女の子だったら同じ対応はできなかったかも。外向きの活動的なエネルギーを上から抑え付けないよう心がけるようになったのは、男の子だからだと思いますよ~
Posted by: izumi@res | 2010年1月28日 21:07